自社サイト(コーポレートサイト)とLPの違い!広告/SEOに最適なのはどちらか!?

自社サイト(コーポレートサイト)とランディングページ(LP)は、どちらもデジタルマーケティングにおいて重要な役割を果たしますが、それぞれの目的や構造、ユーザー体験に違いがあります。また、広告やSEOの最適な選択肢も異なるため、目的に応じて使い分けることが重要です。この記事では、自社サイトとLPの違いを解説し、広告やSEOでどちらが効果的かを考察します。

1. 自社サイト(コーポレートサイト)とは?

自社サイトは、企業の情報を包括的に提供するためのサイトです。商品やサービスの紹介に加え、会社概要、ニュース、採用情報など、企業全体の信頼性やブランドを強調するために設計されています。

1.1 自社サイトの特徴

  • 包括的な情報: 企業の全体像を伝えることを目的としており、複数のページで構成されています。ホームページ、商品紹介ページ、会社概要、採用情報などが含まれます。
  • 目的: ユーザーに企業の信頼性を示し、企業の概要や詳細な商品情報を提供することで、長期的なブランド構築やビジネスの基盤を形成します。
  • ナビゲーション重視: ユーザーが求めている情報を探しやすいように、複数のメニューやリンクが整備されています。
  • 長期的なSEO施策に向いている: 企業に関するキーワードや専門的な情報を発信することで、SEO効果を高め、検索エンジンからのオーガニック流入を狙うことが多いです。

具体例:

  • 商品紹介ページやブログを通じて、詳細な商品情報や業界知識を提供。
  • **「企業理念」「会社概要」**ページで、企業のビジョンや歴史、信頼性を示す。

1.2 自社サイトが最適なケース

  • 長期的なブランド構築: 企業の全体像をユーザーに示し、信頼感や安心感を与えたい場合。
  • SEO戦略の一環: 特定のキーワードで検索エンジンからのトラフィックを増やし、長期的に見込み顧客を集めたい場合。
  • 多岐にわたるコンテンツ: 採用情報、ニュース、会社概要など、多様な情報が必要な場合。

2. ランディングページ(LP)とは?

**ランディングページ(LP)**は、特定の目的(商品購入、問い合わせ、申し込みなど)にユーザーを誘導するために、1ページで完結するデザインが施されています。広告などからの流入先として利用されることが多く、コンバージョン(成果)を最大化するために設計されています。

2.1 LPの特徴

  • 1つの目標に特化: LPは、訪問者に特定の行動(商品購入、申し込み、資料請求など)を促すことを目的としています。ナビゲーションが少なく、余計な情報を排除し、1つの目的に集中させます。
  • 短期間の広告キャンペーンに最適: 広告からの流入を見込み、特定の商品やサービスに対して即座に行動を促すキャンペーンで効果を発揮します。
  • 簡潔で魅力的なコンテンツ: 商品やサービスの強みを一目で伝え、ユーザーの注意を引き、行動を促すデザインとコンテンツが重要です。
  • CVR(コンバージョン率)を重視: LPは、できるだけ多くの訪問者をコンバージョンにつなげるため、CTA(Call to Action)が明確であることが重要です。

具体例:

  • **「今すぐ申し込む」「無料相談はこちら」**といったCTAボタンが目立つ場所に配置され、ユーザーを特定の行動に誘導。
  • 広告キャンペーン専用の特典や割引を提示し、期間限定のオファーを打ち出す。

2.2 LPが最適なケース

  • 広告キャンペーン: 広告経由で訪れたユーザーに対し、特定の行動を短期間で促す場合。特定の商品やサービスの購入、資料請求、無料トライアルなどを目的にしたキャンペーンで使用します。
  • ターゲットが明確な場合: 見込み顧客が特定のニーズを持っており、そのニーズに応えるためのページを提供する場合。
  • 即時のコンバージョン: 即座に購入や申し込みを促すことが重要な場合、LPは最も効果的です。

3. 広告とSEOに最適なのはどちらか?

3.1 広告に最適なのはLP

広告(リスティング広告やSNS広告)においては、LPが最適です。広告のクリック後、ユーザーを特定の行動に誘導するためには、余計な情報を排除し、商品やサービスに集中させるLPのシンプルな構成が有効です。

理由:

  • コンバージョンに特化: 広告経由のユーザーは、特定の商品やサービスに興味を持っているため、シンプルでわかりやすいLPが適しています。訪問者が求めている情報を短時間で伝え、行動を促すことが可能です。
  • 広告と連動しやすい: 広告内容と連動して、一貫したメッセージをLPで展開できるため、ユーザーにとってスムーズな体験が提供されます。
  • 短期的な効果を重視: 広告キャンペーンでは、特定の期間で成果を上げることが重要なため、即時のコンバージョンを目指すLPが最適です。

具体例:

  • Google AdsやFacebook広告から、特定のサービスへの申し込みページに誘導し、「今すぐ登録」でコンバージョンを狙う。

3.2 SEOに最適なのは自社サイト

**SEO(検索エンジン最適化)**では、**自社サイト(コーポレートサイト)**が効果的です。SEOは長期的な視点で、検索エンジンからのオーガニック流入を増やし、信頼性の高いコンテンツを提供することが重要です。自社サイトは、SEOに必要な多様なコンテンツやキーワードを網羅しやすく、検索エンジンからの評価を得やすい構造を持っています。

理由:

  • 多様なコンテンツが提供できる: 自社サイトは、ブログ記事やFAQ、サービス説明ページなど、様々な形で検索キーワードを網羅することができます。これにより、検索結果で上位表示されやすくなります。
  • 企業全体の信頼性を強化: ユーザーが検索エンジン経由で情報を探しに来た際に、企業の全体像や信頼性を示すことで、ブランド構築に役立ちます。
  • 長期的なトラフィック獲得: SEOを通じて、特定のキーワードでの検索結果に上位表示されるようになると、広告費をかけずに継続的にトラフィックを獲得できるため、長期的な集客効果があります。

具体例:

  • 自社ブログで「業界のトレンド」や「製品の使い方」などの記事を作成し、特定のキーワードで検索エンジンからの流入を増やす。

4. 自社サイトとLPを併用する場合の戦略

両者を併用することで、広告とSEOを組み合わせた効果的なマーケティングが可能です。たとえば、長期的なSEO戦略では自社サイトを活用し、短期的なキャンペーンや商品販売ではLPを使って効率的にコンバージョンを狙うことが効果的です。

4.1 自社サイトで信頼を構築、LPでコンバージョン

  • 自社サイトを通じてユーザーに信頼感や企業の全体像を示しつつ、特定の商品やサービスのプロモーションを行う際には、LPを活用して即時のコンバージョンを狙う。
  • SEOで集客したユーザーを自社サイトに誘導し、LPへリンクを貼ることで、具体的な申し込みや購入につなげることも可能です。

まとめ

自社サイトLPは、それぞれ異なる役割と目的を持っています。

  • 自社サイトは、ブランド構築や長期的なSEO対策に向いており、企業の全体像や信頼性を示すのに適しています。
  • LPは、特定の目的(コンバージョン)に特化しており、広告キャンペーンとの相性が良く、短期間での成果を上げるのに効果的です。

広告にはLPが、SEOには自社サイトが最適な選択肢です。これらを上手に使い分け、目的に応じたマーケティング戦略を展開することが成功へのカギとなります。

執筆者プロフィール

tsuru

ボボコンサルティング株式会社にて、広告の運用や営業を担当しています。 商品やサービスによって最適な戦略は異なるため、クライアント様の商品やサービスをしっかり理解することを大切にしております。 このブログでは、弊社の「コスパ広告くん」を知っていただくきっかけとして、WEBマーケティングに関連する記事を更新しております。