WEB広告運用におけるABM(アカウントベースマーケティング)とは?

ABM(アカウントベースマーケティング) とは、特定の企業(アカウント)に対してピンポイントでマーケティング施策を展開し、質の高いリード獲得や商談化を目指す手法 です。BtoBビジネスでは、幅広いリード獲得よりも**「ターゲット企業に確実にアプローチし、成約率を高めること」** が重要となります。

本記事では、WEB広告運用におけるABMの活用方法と具体的な広告施策 を解説します。


1. なぜWEB広告にABMを活用すべきなのか?

従来のリード獲得型広告(リードジェネレーション)では、幅広い見込み顧客に対して広告を配信し、その中から興味を持ったユーザーを獲得する というアプローチを取ります。

しかし、BtoBの場合:

  • ターゲット企業(アカウント)の数が限られている
  • 見込みのない企業に広告を配信しても無駄になる
  • 営業とマーケティングが連携し、狙った企業を確実に獲得する方が効率的

そこで、ABMを活用し、特定の企業だけにWEB広告を配信することで、より効果的なアプローチを実現 します。

広告費の無駄を削減し、商談化の可能性が高い企業に集中
ターゲット企業の意思決定者に直接アプローチできる
営業とマーケティングが連携し、受注確度を高める


2. ABMを活用したWEB広告の具体的な手法

① IPターゲティング広告(企業単位で配信)

企業のIPアドレスを識別し、特定の企業の社員が閲覧しているデバイスにのみ広告を配信 する手法です。

📌 メリット
ターゲット企業にダイレクトにリーチできる
意思決定者や関係者にブランド認知を高められる
BtoB企業向けの広告費を最適化できる

📌 活用例

  • SaaS企業がターゲット企業のIT部門に向けて広告を配信
  • 製造業向けのサービスが、大手メーカーの社員に広告を届ける

② LinkedIn広告(役職・企業単位で配信)

BtoBマーケティングにおいて、LinkedIn広告はABMと非常に相性が良い です。

📌 メリット
企業・業界・役職単位でターゲティング可能
意思決定者(CXO・マネージャー)に直接アプローチ
ホワイトペーパーやセミナー誘導に効果的

📌 活用例

  • 「CTO」「ITマネージャー」など、特定の役職者向けに広告を配信
  • ホワイトペーパーのダウンロード広告でリード獲得

③ リターゲティング広告(ターゲット企業の訪問履歴に基づく)

ターゲット企業の社員が自社サイトを訪問した際に、その企業のユーザーに向けて広告を追跡配信 する手法です。

📌 メリット
ターゲット企業の興味関心を把握し、適切な広告を出せる
サイト訪問履歴があるため、CV率が高い
営業がアプローチする際の補完施策として活用できる

📌 活用例

  • 「ホワイトペーパーをダウンロードした企業」に対して、次のステップ(無料トライアル)の広告を配信
  • ターゲット企業の社員が訪問した場合のみ、商談申し込みの広告を表示

④ アカウントリストマッチ広告(特定企業リストに基づいた広告配信)

ターゲット企業のメールアドレスやドメインリストを活用し、Google・Facebook・LinkedInなどで特定の企業の従業員にのみ広告を配信する 方法です。

📌 メリット
営業リストに基づいた精密な広告配信が可能
意思決定者だけでなく、影響力を持つ関係者にもアプローチできる
多くの広告プラットフォームで活用できる

📌 活用例

  • 営業リストにある企業の従業員に向けて、ウェビナーやキャンペーン広告を配信
  • 特定の業界や企業向けに、カスタマイズしたメッセージを発信

3. ABM型WEB広告の運用成功ポイント

① マーケティングと営業の連携を強化する

ABMでは、営業チームとマーケティングチームの協力が不可欠 です。

ターゲット企業リストを共有し、広告配信と営業活動を連動させる
広告の反応データ(クリック・CVなど)を営業にフィードバック
ホワイトペーパーやウェビナーなど、リードナーチャリング施策と連携


② クリエイティブは「ターゲット企業向け」にカスタマイズ

一般的な広告コピーではなく、ターゲット企業に特化したメッセージを作る ことが重要です。

📍 例:SaaS企業向けのABM広告コピー
❌ 「クラウド管理システムなら〇〇」→ 汎用的でターゲット感が薄い
⭕ 「〇〇株式会社のITチームの皆様へ:クラウド管理の課題を解決!」→ ターゲット企業を特定し、興味を引く


③ ABM広告の成果を分析し、PDCAを回す

ABM広告はターゲットが限定的なため、通常の広告指標(CTRやCVR)だけでなく、ターゲット企業の反応を分析 することが重要です。

ターゲット企業別のクリック率・コンバージョン率を分析
営業活動との連携結果(商談化率・受注率)を計測
ターゲットリストの見直し&広告クリエイティブの改善を繰り返す


4. まとめ:ABM広告で精度の高いBtoBマーケティングを実現

ABM広告の種類メリット適用ケース
IPターゲティング広告特定企業の社員に広告を届けられるIT企業・大手企業向けBtoBサービス
LinkedIn広告役職単位でターゲティング可能意思決定者向けの商材
リターゲティング広告サイト訪問者に再アプローチCV促進・ナーチャリング
リストマッチ広告営業リストと連携可能既存リード向け広告

WEB広告とABMを組み合わせることで、無駄な広告費を削減し、ターゲット企業に確実にリーチする戦略を実現 できます。BtoB企業の広告運用では、ぜひABMを活用してみてください!

集客ならコスパ広告くんに相談がおすすめ!

フォームでコスパ広告くんと相談してみる

※「コスパ広告くん」は弊社ボボコルンサルティング株式会社運用の、定額広告サービスです。

執筆者プロフィール

ad-staff

ボボコンサルティング株式会社にて、広告の運用や営業を担当しています。 商品やサービスによって最適な戦略は異なるため、クライアント様の商品やサービスをしっかり理解することを大切にしております。 このブログでは、弊社の「コスパ広告くん」を知っていただくきっかけとして、WEBマーケティングに関連する記事を更新しております。