リスティング広告の「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の違いと使い分け

リスティング広告(検索広告)では、キーワードのマッチタイプを適切に設定することで、広告の表示精度を高めることができます。主なマッチタイプには、「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」があり、それぞれ広告が表示される範囲や精度が異なります。

本記事では、3つのマッチタイプの違いと、適切な使い分け方について詳しく解説します。


リスティング広告のマッチタイプとは?

リスティング広告では、設定したキーワードとユーザーが検索するキーワードの関連性によって、広告が表示されるかどうかが決まります。この関連性を制御するのがマッチタイプです。

  • 広範囲に広告を表示したいのか?
  • 特定の検索語句にピンポイントで表示したいのか?

こうした目的に応じて、適切なマッチタイプを設定することで、無駄な広告費を抑えつつ、ターゲットに合ったユーザーにアプローチできます。


「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の違い

1. 部分一致(デフォルト設定)

概要:
キーワードが完全に一致していなくても、関連する検索語句に広告が表示される。Googleが検索意図を推測し、類似語や関連語句も含めて広範囲に広告を表示する。

設定方法:
キーワードをそのまま入力(例:「ランニングシューズ」)

表示例:

  • 設定キーワード:「ランニングシューズ」
  • 実際の検索語句:
    • 「ジョギング用シューズ」
    • 「ランニング 靴 おすすめ」
    • 「マラソンシューズ 安い」

メリット:

  • より多くのユーザーにリーチできる
  • 検索意図の近い語句にも広告を表示できる
  • キーワード設定の手間が少ない

デメリット:

  • 無関係な検索にも表示される可能性がある(無駄クリックのリスク)
  • クリック単価(CPC)が上がる可能性がある

向いているケース:

  • 新規顧客の獲得を狙いたい場合
  • 関連キーワードを発見したい場合(検索語句レポートを活用)
  • 広告配信のデータが少なく、テスト段階の場合

2. フレーズ一致(” ”で囲む)

概要:
指定したキーワードを含む検索語句に広告が表示される。単語の前後に別の語句が入っていてもOKだが、キーワードの順序は保持される。

設定方法:
キーワードを**””で囲む**(例:「”ランニングシューズ”」)

表示例:

  • 設定キーワード:「”ランニングシューズ”」
  • 実際の検索語句:
    • 「おすすめ ランニングシューズ」
    • 「ランニングシューズ 2024年最新」
    • 「ランニングシューズ 初心者向け」

メリット:

  • 検索意図に合ったユーザーに配信できる
  • 部分一致よりも無駄なクリックを抑えられる
  • キーワードの順番を守りつつ、柔軟な広告表示が可能

デメリット:

  • 部分一致に比べてリーチが狭くなる
  • 想定外の組み合わせで広告が表示されることもある

向いているケース:

  • ある程度ターゲットを絞りつつも、柔軟な配信をしたい場合
  • 検索意図を重視しつつ、関連ワードも拾いたい場合
  • 広告の無駄クリックを抑えたいが、完全一致ほど厳しくしたくない場合

3. 完全一致([ ]で囲む)

概要:
指定したキーワードと完全に一致する検索語句にのみ広告が表示される。語順も一致している必要がある。

設定方法:
キーワードを**[ ]で囲む**(例:「[ランニングシューズ]」)

表示例:

  • 設定キーワード:「[ランニングシューズ]」
  • 実際の検索語句:
    • 「ランニングシューズ」 → 広告表示される
    • 「ランニングシューズ おすすめ」 → 広告表示されない
    • 「ランニングシューズ メンズ」 → 広告表示されない

メリット:

  • 無駄なクリックを完全に防げる
  • 意図した検索語句にのみ広告を表示できる
  • クリック率(CTR)が向上しやすい

デメリット:

  • リーチが狭すぎるため、十分な配信ボリュームが確保できない可能性がある
  • 新しい関連キーワードを発見しにくい

向いているケース:

  • 広告の予算を無駄にしたくない場合
  • コンバージョン率(CVR)を重視する場合
  • 検索ボリュームが大きく、精度の高いキーワードを狙いたい場合

マッチタイプの使い分け方

マッチタイプ特徴向いているケース
部分一致広範囲に広告を表示(関連語句にも表示)新規顧客獲得、データ収集
フレーズ一致キーワードの順番を保持しつつ、柔軟に表示検索意図を重視しながら、リーチを確保
完全一致指定キーワードに完全一致した検索のみに表示無駄クリックを防ぎ、確実にターゲットを狙う

まとめ:マッチタイプを適切に使い分けよう

リスティング広告の「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」は、それぞれ異なる役割を持ちます。

  • 新規ユーザーを獲得したいなら部分一致
  • 無駄クリックを抑えつつ、適度にリーチを広げるならフレーズ一致
  • 確実にターゲットを狙いたいなら完全一致

理想的なのは、「部分一致」でデータを収集し、成果の良いキーワードを「フレーズ一致」や「完全一致」に切り替える戦略です。

適切なマッチタイプを設定し、効果的なリスティング広告運用を行いましょう!

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執筆者プロフィール

ad-staff

ボボコンサルティング株式会社にて、広告の運用や営業を担当しています。 商品やサービスによって最適な戦略は異なるため、クライアント様の商品やサービスをしっかり理解することを大切にしております。 このブログでは、弊社の「コスパ広告くん」を知っていただくきっかけとして、WEBマーケティングに関連する記事を更新しております。