サジェストキーワードとは?調べ方と記事タイトルへの活かし方

サジェストキーワードは“今まさに検索されている悩み”の集合体。集め方とタイトル設計を極めれば、SEOのPVも広告のCVも同時に伸ばせます。実務で使える手順を解説。


サジェストキーワードとは?

サジェストキーワードは、検索窓に語句を打ち始めたときに自動表示される検索候補のこと。
Googleをはじめ、YouTube、Amazon、楽天、App Store など多くのプラットフォームで利用され、**ユーザーニーズの“生データ”**として最も即時性の高いインサイトを与えてくれます。

なぜ重要?

  • 検索意図に直結:ユーザーが次に知りたい切り口がそのまま表示される
  • ロングテール攻略:ビッグワードより競合が少なく、CVに近いキーワードを狙える
  • 広告とSEOの両利き:タイトル/見出し最適化と、検索広告の見出し・除外語設計に活用可能

サジェストの集め方(基本と時短テク)

1) 手動で集める(まずは無料&確実)

  • シークレットモードでGoogleにアクセス(パーソナライズ影響を減らす)
  • 主要キーワードを入力 → 出るサジェストをスクショ or コピー
  • SERP最下部の関連キーワード、People also ask(他の人はこちらも質問)も回収

2) ツールで一括収集(時短)

  • Google キーワードプランナー:ボリューム・入札単価・競合性で優先度判断
  • ラッコキーワードや類似の収集ツール:**複合語(A×B)**や派生も一網打尽
  • Search Console:実サイトの表示クエリから、取り切れていないニーズを発見

コツ:プラットフォーム横断で見る(Google × YouTube × Amazon)。意図の違いが見えて、動画企画や商品ページの見出しにも転用できる。


グルーピングと検索意図の判定

ステップ

  1. 収集した語を意味で束ねる
    • 例:「リスティング広告」→ やり方/始め方費用/相場代行/代理店キーワード選定事例/成功例
  2. 検索意図(DO/KNOW/GO)の分類
    • DO(行動):申し込み・問い合わせ(例:代行、見積もり)
    • KNOW(情報):やり方、比較、失敗、チェックリスト
    • GO(指名):ブランド名、サービス名
  3. ファネル合わせで優先度を決める
    • 例:短期でCVを狙うなら DO 近傍、ブランド強化なら KNOW ボリューム領域

優先度スコアの例

Priority = 事業適合度(×2) + CV近接度(×2) + 検索ボリューム + 競合易しさ(逆数)
数字に落とすと、社内合意と着手順のブレが減ります。


記事タイトルへの活かし方(テンプレと実例)

基本ルール(日本語SEO×クリック率)

  1. 主要キーワードを左寄せ(先頭〜前半に)
  2. ベネフィット or 観点を一つ足す(費用/手順/比較/事例/失敗回避 など)
  3. 数字(件数・年号・日数)で具体性を付与
  4. 全角28〜35文字前後に収め、末尾で切れないよう調整
  5. 重複回避:既存記事とカニバらない一意な切り口に

タイトルテンプレ

  • 「{キーワード}のやり方|{期間/手順数}で理解する{成果・ベネフィット}」
  • 「{キーワード}の費用相場と内訳|{年}最新版・失敗しない見積もり術」
  • 「{キーワード}の失敗例{数字}選|原因と再発防止チェックリスト」
  • 「{キーワード}比較|{用途}別おすすめ{数字}選【選び方マトリクス付き】」

実例(リスティング広告)

  • 「リスティング広告のやり方完全ガイド|7ステップで初月からCVを作る」
  • 「リスティング広告の費用相場|月いくら?内訳と予算シミュレーター」
  • 「リスティング広告 代理店の選び方|失敗しない比較ポイント10」

重要:**サジェスト語を“そのまま”並べるのではなく、ユーザーがクリックしたくなる“意図の答え”**に翻訳する。


見出し(H2/H3)設計への落とし込み

  1. H1:タイトル=主要キーワード+ベネフィット
  2. H2:サジェストの大束(費用/やり方/比較/事例/失敗/FAQ)
  3. H3:H2配下にサジェストの細束(「初期費用/運用費」「やり方7手順」など)
  4. 冒頭直後に要約(結論)、末尾にCTA(資料DL/無料相談/ツール紹介)

例:H2配下の骨子

  • H2: リスティング広告の費用相場
    • H3: 初期費用の内訳
    • H3: 月額運用費と広告費の目安
    • H3: 予算別の配分モデル

サジェストを広告運用にも活かす

  • RSA(レスポンシブ検索広告)の見出し:サジェストを差し替え候補に入れて意図の網羅性を高める
  • 除外キーワード:求職系/情報収集だけの語(「求人」「年収」「とは」など)をサジェストから抽出
  • LPの見出し:サジェスト順にFAQを並べると、品質スコア/広告関連性の改善にも寄与

ありがちな落とし穴と回避策

  1. キーワードの詰め込み
    • 不自然な羅列はCTR・滞在ともに悪化。1タイトル=1狙いを徹底。
  2. 検索意図のズレ
    • 「費用」で流入したのにノウハウ中心…は離脱要因。見出しで期待に即答
  3. カニバリ(自サイト内競合)
    • 近いタイトルを乱立せず、ハブ&クラスタで内部リンク設計。
  4. 旧年号・旧データ
    • タイトル年号は更新月に必ず改版。「2025年最新版」などは運用ルール化。
  5. パーソナライズの罠
    • 自分の環境だけのサジェストを信用しすぎない。複数環境/複数ツールで検証。

実務フロー(使い回せる8ステップ)

  1. 目的定義(CV直結か、認知拡大か)
  2. シード語決定(事業語×ユーザー語)
  3. サジェスト収集(Google中心に横断)
  4. グルーピング & 意図分類(DO/KNOW/GO)
  5. 優先度スコアリング(事業適合×CV近接×Vol×競合)
  6. タイトル案を3本作る(数字・ベネフィット・切り口違い)
  7. 見出し構成 → 執筆 → 内部リンク設計
  8. 公開後30日でCTR/CVRを見てタイトルABテスト

チェックリスト(公開前に5分で確認)

  • 主要キーワードはタイトル前半にあるか
  • サジェストの大束がH2で網羅されているか
  • 数値/年号/ベネフィットが入っているか
  • 既存記事とカニバリしていないか
  • CTA(次の行動)が明確か(資料DL・相談・関連記事)

まとめ:サジェストは“ユーザーの脳内メモ”である

サジェストキーワードは、ユーザーが次に押したいボタンを教えてくれるシグナルです。
収集→意図分類→優先度→タイトル/見出しへの翻訳、という型を回せば、SEOのPV増広告のCV向上を同時に狙えます。
今日集めたサジェストは今日が旬。まずは1本、テンプレ通りに作って出し、30日でタイトルを磨き上げましょう。

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執筆者プロフィール

ad-staff

ボボコンサルティング株式会社にて、広告の運用や営業を担当しています。 商品やサービスによって最適な戦略は異なるため、クライアント様の商品やサービスをしっかり理解することを大切にしております。 このブログでは、弊社の「コスパ広告くん」を知っていただくきっかけとして、WEBマーケティングに関連する記事を更新しております。