CPM(インプレッション単価)の基礎|計算方法やeCPM、CPVとの違いを解説
CPM(Cost Per Mille)は、広告費用を1,000回のインプレッション(表示)ごとにどれだけ支払うかを示す重要な指標です。本記事では、CPMの基礎知識、計算方法、eCPMやCPVとの違いを解説し、広告運用の成果を最大化するためのポイントをお伝えします。
CPMとは?その基本概念を理解する
1. CPMの定義
CPMとは「Cost Per Mille」の略で、「1,000回の広告表示あたりのコスト」を意味します。広告が1,000回表示されるたびに支払う金額であり、広告の認知度やリーチを測るために使われる指標です。
CPMがよく使われる場面
- ディスプレイ広告(バナー広告)
- 動画広告(YouTube広告やSNS動画広告)
- インストリーム広告(ウェブサイト内での広告配信)
2. CPMの重要性
CPMは、ブランド認知度向上を目的とした広告キャンペーンで特に重要です。クリックやコンバージョンを直接追求するのではなく、「どれだけ多くの人に広告を見せられるか」を重視する場合に利用されます。
CPMの計算方法
1. 基本の計算式
CPMの計算式は以下の通りです。
CPM = (広告費用 ÷ インプレッション数) × 1000
例:広告費用とインプレッション数から計算
広告費用が10,000円で、広告が50,000回表示された場合のCPMは次のように計算できます。
CPM = (10,000 ÷ 50,000) × 1000 = 200円
つまり、このキャンペーンでは1,000回の広告表示に対して200円を支払ったことになります。
CPMに関連する指標
1. eCPM(Effective CPM)
eCPMは「有効インプレッション単価」を意味し、クリックやコンバージョンを目的とした広告も含めた収益性を測るための指標です。
eCPMの計算式
eCPM = (総収益 ÷ インプレッション数) × 1000
利用シーン
- 広告主だけでなく、広告スペースを提供するメディア側が自社の広告収益を評価する際に使用します。
2. CPV(Cost Per View)
CPVは「1ビューあたりのコスト」を意味し、動画広告で視聴者が動画を一定時間再生した場合に課金されるモデルで用いられます。
CPMとの違い
- CPM:広告が表示されるだけで課金されるモデル。
- CPV:動画が一定時間視聴された場合にのみ課金されるモデル。
適用場面
YouTube広告やSNS動画広告では、視聴者のエンゲージメントを重視する場合にCPVが使用されます。
CPMを活用するためのポイント
1. キャンペーンの目的に合わせた活用
CPMは、認知度向上やリーチを重視するキャンペーンで特に効果的です。しかし、コンバージョンやROIを目的とする場合は、CPC(クリック単価)やCPA(コンバージョン単価)を優先する方が良い場合もあります。
2. ターゲティングの精度を高める
CPMは表示回数に基づく指標のため、ターゲティングが甘いと無駄なコストが発生します。以下のターゲティング手法を活用して、無駄を最小限に抑えましょう:
- 地域やデモグラフィック(年齢・性別)の設定
- 関心や行動に基づくオーディエンスの絞り込み
3. 広告クリエイティブの改善
高いCPMが必ずしも悪いわけではありません。ターゲットに響く質の高い広告クリエイティブを用意することで、広告の効果が大幅に向上します。
CPMを最大限に活用する方法
1. A/Bテストを実施
複数の広告クリエイティブやターゲティング条件でA/Bテストを行い、最も効果的な組み合わせを特定しましょう。
2. リーチと成果をトラッキング
CPMだけでなく、広告が最終的にどのような成果を上げたかを評価することが重要です。たとえば:
- ウェブサイトへの流入数
- 商品の閲覧や購入
3. 広告プラットフォームの選定
CPMは利用する広告プラットフォームによって変動します。Facebook広告、Googleディスプレイ広告、TikTok広告など、目的に応じたプラットフォームを選択することが成功の鍵です。
まとめ
CPMは、広告の認知度やリーチを評価する際に欠かせない指標です。また、eCPMやCPVといった関連指標を活用することで、キャンペーンの効果をさらに深く分析できます。
適切なターゲティング設定やクリエイティブ改善を行いながら、CPMを含む広告指標を活用して、広告費用を効率的に活かしましょう。これにより、ブランド認知度向上やリーチ拡大を成功に導くことができます!
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