Google広告のコンバージョン数が小数点になる理由とは?仕組みを徹底解説!

Google広告の管理画面でコンバージョン数を確認すると、なぜか小数点付きの値が表示されることがあります。この不思議な現象の理由は、Googleの独自の計測方法にあります。本記事では、コンバージョンの計算方法や小数点が発生する仕組みを詳しく解説します。


1. Google広告におけるコンバージョンの基本概念

コンバージョンとは?

Google広告における「コンバージョン」とは、ユーザーが広告をクリックした後に特定の行動(購入、問い合わせ、会員登録など)を完了した回数を指します。広告の成果を測るための重要な指標であり、広告運用者にとっては最も重視すべきデータの一つです。

コンバージョンの計測方法

Google広告では、以下の方法でコンバージョンを記録します。

  • ラストクリック計測:最後にクリックした広告の影響でコンバージョンが発生したとみなす。
  • アトリビューションモデル:コンバージョンに至るまでの複数の広告クリックに対して、適切に貢献度を割り振る。

このアトリビューションモデルが、小数点付きのコンバージョン数が発生する理由の一つです。


2. コンバージョン数が小数点になる理由

① アトリビューションモデルによる貢献度の分配

Google広告では、ユーザーが広告をクリックしてコンバージョンに至るまでの過程を「アトリビューション」として分析します。

例えば、あるユーザーが次のような経路をたどったとします。

  1. 1回目:リスティング広告(検索広告)をクリック
  2. 2回目:ディスプレイ広告をクリック
  3. 3回目:リマーケティング広告をクリックし、最終的に購入(コンバージョン)

この場合、「ラストクリックモデル」ではリマーケティング広告に100%のコンバージョンが付与されます。しかし、「線形モデル」や「データドリブンモデル」を採用している場合、各広告の貢献度に応じてコンバージョンが分割されます。

例えば、以下のように分配されることがあります。

  • 検索広告:0.3
  • ディスプレイ広告:0.3
  • リマーケティング広告:0.4

この結果、管理画面上では小数点付きのコンバージョン数が表示されるのです。

② モデルごとの影響

Google広告には、以下のようなアトリビューションモデルが用意されています。

アトリビューションモデル特徴
ラストクリック最後にクリックした広告に100%の貢献度を割り当てる
ファーストクリック最初にクリックした広告に100%の貢献度を割り当てる
線形すべてのクリックに均等に貢献度を分配
減衰モデル時間が経過するほど貢献度を減らす
接点ベース最初と最後のクリックに大きな貢献度を割り当てる
データドリブンGoogleの機械学習が最適な貢献度を決定

データドリブンモデルを利用すると、GoogleのAIが過去のデータをもとにコンバージョンの貢献度を算出するため、より細かい割合(小数点以下を含む値)でコンバージョンが分配されることがあります。


3. コンバージョン数の小数点をどう解釈すべきか?

① 小数点は「広告の影響度」を表すもの

コンバージョン数が小数点になるのは、複数の広告が関与している証拠です。つまり、ユーザーがコンバージョンに至るまでにどの広告がどれだけ影響を与えたかを把握するのに役立ちます。

例えば、ある広告キャンペーンで「0.7コンバージョン」と表示されていた場合、その広告が完全に1件のコンバージョンを獲得したわけではなく、他の広告と一緒に貢献した可能性が高いのです。

② 成果を総合的に判断する

小数点の影響で「コンバージョン数が実際の成果とズレて見える」と感じることがあるかもしれません。しかし、Google広告の管理画面では、全体のコンバージョン数を合計すれば正しい数値が出る仕組みになっています。個々の広告単位で見るのではなく、キャンペーン全体の成果を確認することが重要です。


4. 小数点のコンバージョンを活用した広告最適化

① 最適なアトリビューションモデルを選択する

ビジネスモデルによって適切なアトリビューションモデルを選ぶことで、より正確な広告評価が可能になります。例えば、ブランド認知を重視する場合は「ファーストクリックモデル」、最もコンバージョンを生み出す広告を知りたい場合は「データドリブンモデル」がおすすめです。

② 小数点のデータを活かした広告配分の最適化

小数点のコンバージョンデータを分析することで、どの広告がコンバージョンへの貢献度が高いのかを判断できます。例えば、検索広告とディスプレイ広告のどちらがより効果的かを比較し、適切に予算配分を調整することが可能になります。


まとめ

Google広告のコンバージョン数が小数点になるのは、アトリビューションモデルによる貢献度の分配が行われているためです。特に「データドリブンモデル」などでは細かく影響が分配されるため、結果として小数点付きの数値が表示されます。

小数点のコンバージョンデータを正しく解釈することで、広告の影響力を正確に把握し、最適な広告戦略を立てることができます。単なる数字のズレではなく、広告効果を高めるための貴重なデータとして活用しましょう。

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執筆者プロフィール

ad-staff

ボボコンサルティング株式会社にて、広告の運用や営業を担当しています。 商品やサービスによって最適な戦略は異なるため、クライアント様の商品やサービスをしっかり理解することを大切にしております。 このブログでは、弊社の「コスパ広告くん」を知っていただくきっかけとして、WEBマーケティングに関連する記事を更新しております。