リスティング広告の「部分一致」と「完全一致」を使い分ける方法

リスティング広告で使用するキーワードのマッチタイプには、「部分一致」と「完全一致」があります。これらを適切に使い分けることで、広告の効果を最大化し、無駄なクリックや広告費用を削減できます。本記事では、「部分一致」と「完全一致」の違いと、それぞれの効果的な使い方を解説します。


部分一致と完全一致の違い

1. 部分一致

定義:検索キーワードが設定したキーワードと関連性が高いと判断される場合に広告が表示されます。

特徴

  • より多くのユーザーにリーチできる。
  • 同義語、類似語、単語の順序違い、スペルミスにも対応。

  • 設定キーワード:ランニングシューズ
  • 広告が表示される可能性がある検索クエリ:
    • 「ランニング用シューズ」
    • 「ジョギングシューズ」
    • 「ランニングシューズ おすすめ」

メリット

  • 新しいキーワードや想定外の検索クエリを発見できる。
  • 広範囲にリーチできるため、認知拡大に効果的。

デメリット

  • 広告が関連性の低い検索クエリで表示される可能性がある。
  • 無駄なクリックが発生しやすい。

2. 完全一致

定義:検索クエリが設定したキーワードと完全に一致、またはごくわずかな違い(誤字や単複数形など)の場合に広告が表示されます。

特徴

  • 高い関連性を持つユーザーにのみリーチ。
  • 広告が無関係な検索クエリに表示されるリスクが低い。

  • 設定キーワード:ランニングシューズ
  • 広告が表示される可能性がある検索クエリ:
    • 「ランニングシューズ」
    • 「ランニングシューズの」

メリット

  • 質の高いクリックが期待できる。
  • コンバージョン率が高い傾向。

デメリット

  • リーチ範囲が限定的。
  • 新しいキーワードの発見には不向き。

部分一致と完全一致を使い分ける方法

1. 広範囲なリーチが必要な場合は部分一致

  • 使用シーン
    • 新商品や新サービスの認知拡大を目指す場合。
    • 広範囲なターゲット層にリーチしたい場合。
  • 注意点
    • リスティング広告の開始直後に使用し、関連するキーワードを発見する。
    • 不要なクエリを除外キーワードとして設定し、無駄なクリックを防ぐ。

2. 購買意欲の高い顧客を狙う場合は完全一致

  • 使用シーン
    • 購買意欲が高い顕在層をターゲットにしたい場合。
    • 広告予算を効率的に使いたい場合。
  • 注意点
    • 明確な検索意図があり、特定の商品やサービスを探しているユーザーに効果的。
    • キーワードリストを詳細に作成し、狙いたい検索クエリをカバーする。

3. 両者を組み合わせて活用

部分一致と完全一致を組み合わせることで、効果を最大化できます。

  • 部分一致で広範囲にリーチし、新しい検索クエリを発見。
  • コンバージョン率の高いクエリを完全一致として追加。

戦略

  • 広告グループを分けて、部分一致と完全一致のパフォーマンスを個別に管理。
  • 部分一致ではクリック率やコンバージョン率をモニタリングし、効果の低いクエリを除外キーワードとして設定。

部分一致と完全一致の選び方の具体例

例1:ECサイトでの使用

  • 部分一致
    • 広範囲なリーチを狙い、特に新商品を広める目的。
    • 例:「スポーツシューズ」で部分一致を設定。
  • 完全一致
    • コンバージョンが見込まれる特定商品をピンポイントで狙う。
    • 例:「ナイキ ランニングシューズ メンズ」で完全一致を設定。

例2:地域ビジネスでの使用

  • 部分一致
    • 地域の特定ニーズを広く拾う。
    • 例:「美容院 東京」で部分一致を設定。
  • 完全一致
    • 購買意欲の高い顧客を狙う。
    • 例:「新宿 美容院 カット料金」で完全一致を設定。

注意点と運用のポイント

1. 除外キーワードの設定

部分一致を使う場合は、関連性の低い検索クエリを除外キーワードとして設定し、無駄なクリックを防ぎます。

  • キーワード:「ランニングシューズ」
  • 除外キーワード:「無料」「中古」「レビュー」

2. 定期的なデータ分析

  • 部分一致と完全一致のパフォーマンスを定期的に比較。
  • コンバージョン率やクリック単価(CPC)をもとにキーワードを調整。

3. キーワードの見直し

広告運用中に新しい効果的なキーワードが見つかった場合、完全一致に追加します。


まとめ

部分一致と完全一致は、それぞれの特性を理解し、目的に応じて使い分けることが重要です。

  • 部分一致:広範囲なリーチを狙い、新しいキーワードやターゲット層を発見するのに適している。
  • 完全一致:高いコンバージョン率を追求し、無駄なクリックを最小限に抑えるのに効果的。

両者を適切に組み合わせ、除外キーワードやデータ分析を活用することで、広告効果を最大化しましょう!

集客ならコスパ広告くんに相談がおすすめ!

フォームでコスパ広告くんと相談してみる

※「コスパ広告くん」は弊社ボボコルンサルティング株式会社運用の、定額広告サービスです。

執筆者プロフィール

ad-staff

ボボコンサルティング株式会社にて、広告の運用や営業を担当しています。 商品やサービスによって最適な戦略は異なるため、クライアント様の商品やサービスをしっかり理解することを大切にしております。 このブログでは、弊社の「コスパ広告くん」を知っていただくきっかけとして、WEBマーケティングに関連する記事を更新しております。