リスティング広告でよくある「除外キーワード」の設定ミス
リスティング広告のパフォーマンスが伸びない…その原因、実は「除外キーワード」の設定ミスかもしれません。この記事では、見落としがちな5つの設定ミスとその対策を解説します。
除外キーワードとは?|クリック浪費を防ぐ“守り”の施策
除外キーワード(Negative Keywords)とは、広告を表示させたくない検索語句を指定する設定です。
たとえば「格安 ホテル」で広告を出したいとき、「無料」「バイト」などのワードで表示されるのを避けるために、これらを除外設定しておくことで、無駄クリックや低品質なトラフィックを防げます。
除外キーワードは、リスティング広告運用における「無駄な広告費の抑制」「CVRの改善」に直結する、極めて重要な要素です。
よくある除外キーワード設定ミス5選
1. 完全一致で除外してしまい、効果がない
除外キーワードにも**マッチタイプ(完全一致/フレーズ一致/部分一致)**がありますが、間違った使い方をすると本来の意図とズレた結果に。
例:
- 除外キーワードに【無料】(完全一致)と設定
→「ホテル 無料 朝食」などには広告が表示されてしまう
対策:
- 広く除外したいキーワードは【部分一致】または”フレーズ一致”で設定
- 除外の目的に合わせてマッチタイプを適切に選ぶことが重要
2. 除外ワードの入れすぎで機会損失が発生
クリックを避けたい一心で除外ワードを増やしすぎると、本来CVし得たユーザーまで取りこぼす可能性があります。
例:
- 「安い」「比較」「口コミ」などを除外
→ 実は“検討フェーズ”のユーザーでCVにつながる可能性があった
対策:
- 除外設定前に実際の検索語句レポートをよく確認
- 否定的なワードかどうか、文脈も含めて慎重に判断する
3. CVワードまで除外している(誤除外)
運用中によくあるのが、「本来成果を上げている語句」を間違って除外してしまっているケース。
例:
- 「格安 旅行 おすすめ」という検索語句がCVしていたが、
「おすすめ」を除外してしまい、CV機会を失う
対策:
- 除外設定後は検索語句レポートで影響を必ず確認
- CVしている語句は除外しないよう、除外リストと成果データを照合
4. アカウント単位 or キャンペーン単位での誤設定
除外キーワードは、アカウント/キャンペーン/広告グループ単位で設定可能ですが、範囲を誤ると意図せぬ広告非表示につながります。
例:
- 本来はAキャンペーンのみで除外したかったが、アカウント全体で除外してしまった
対策:
- 除外キーワードの設定場所(階層)を明確に管理
- 複数キャンペーンで共通除外が必要なら「共有ライブラリ」を活用
5. 検索語句レポートを確認していない(盲目的な除外)
「何となくこのワードは悪そう」といった感覚的な除外設定は危険です。思わぬキーワードが成果を生んでいることもあります。
対策:
- 検索語句レポートを週1以上でチェック
- 除外の前に、「クリック率」「直帰率」「CV有無」などのデータで判断する習慣をつける
除外キーワード設定ミスによる主なデメリット
- ✅ 広告費の無駄遣い(意図しない層への表示)
- ✅ CVRの低下(低品質なトラフィック流入)
- ✅ 機会損失(除外しすぎによるCV逃し)
- ✅ データの歪み(CVデータの正確性が損なわれる)
適切な除外設定は、単なる防御策ではなく「CV獲得のためのフィルター」として働きます。
除外設定を最適化するための運用Tips
- 🔍 週1回の検索語句レポート分析を習慣化
- ✍️ 除外ワードとその理由をドキュメントで管理
- 📁 除外リストをGoogle広告の「共有ライブラリ」で一元管理
- ✅ 除外ワードの変更履歴も定期的にレビュー
- 🧪 新しい除外設定は一部キャンペーンでテスト導入→全体適用
まとめ:除外キーワードは“守り”であり“攻め”の施策
リスティング広告で成果を出すためには、出稿キーワードの選定だけでなく「出さないキーワード(除外)」の精度が非常に重要です。
特に以下の点を意識して運用しましょう。
- ✘ 目的に合わないマッチタイプでの除外はNG
- ✘ 安易な除外ワードの追加でCV機会を失わない
- ✘ 除外後もレポートで成果の変化を追う
除外キーワードを正しく使いこなせば、CVR改善・CPA改善にも直結します。
除外設定は“消す作業”ではなく、“成果につながる層だけを残す精度調整”です。守りの戦略を制する者が、広告成果を制するのです。
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