パーマリンク(スラッグ)とは?SEOに重要な理由と正しい付け方・注意点の完全ガイド

パーマリンク(スラッグ)の基礎からSEOの考え方、正しい命名・運用・変更時の対応までを実務目線でまとめた完全ガイド。

パーマリンクとスラッグの違い

  • パーマリンク
    記事やページの恒久的なURL全体(例:https://example.com/blog/seo-slug)
  • スラッグ
    URLの末尾の識別子。記事名やページ名に相当(例:seo-slug)

つまり、スラッグはパーマリンクの一部。SEOの現場では、このスラッグ設計がクリック率や検索理解、運用のしやすさに直結する。

なぜSEOで重要なのか

  • 意図の可視化
    URLにキーワードや内容がにじむと、検索ユーザーと検索エンジンの双方に意図が伝わる。
  • クリック率の向上
    検索結果でURLは小さく表示されるが、関連語を含む短いスラッグはCTRにプラス。
  • クローラビリティと整理
    短く一貫した設計はクロール効率を上げ、重複URLの発生を防ぐ。
  • 共有・被リンクで有利
    読みやすいURLはSNSやメールで共有されやすく、自然リンクも獲得しやすい。
  • 運用保守の軽さ
    命名ルールが整っていると、サイト移行やリダイレクト設計が簡単になる。

スラッグの正しい付け方 12原則

  1. 短く要点だけ(3〜5語、20〜60文字目安)
  2. 小文字で統一(大文字混在は重複やミスの原因)
  3. 単語はハイフンで区切る(アンダースコアは非推奨)
  4. 主要キーワードを1つは入れる(詰め込みは避ける)
  5. 余計な接続詞や助詞は省く(の・と・や・and など)
  6. 年月日は本当に必要な場合だけ(ニュースやレポートは除く)
  7. 将来変わる番号や日付を固定化しない(2024最新版などは短命)
  8. カテゴリ名を深く入れない(多階層より浅く簡潔に)
  9. 記号・絵文字・全角は避ける(記号はハイフンへ)
  10. 重複を作らない(似たテーマは差別化)
  11. 日本語にするかローマ字かを方針化し、全体で一貫させる
  12. 末尾スラッシュの有無を統一(どちらでも良いが混在はNG)

日本語スラッグとローマ字、どちらが良いか

  • 日本語スラッグの利点
    意味が直感的で国内ユーザーに読みやすい
  • 日本語スラッグの注意点
    共有時にURLが長いエンコード文字列になりやすく、解析画面でも読みにくい
  • ローマ字・英単語の利点
    共有しやすい、解析・管理が楽、国際対応しやすい
  • ローマ字・英単語の注意点
    意味を正しく伝える語彙選びが必要

おすすめの方針
国内完結のメディアでも、運用と共有のしやすさを優先してローマ字または簡潔な英単語を推奨。どうしても日本語を使う場合はサイト全体で統一し、文字化けや長すぎるエンコードに注意する。

失敗例と改善例

  • 失敗例:/2024/11/30/パーマリンクについて詳しく解説します
    改善例:/permalink-slug-guide
  • 失敗例:/BLOG_Post-SEO_Complete_Guide
    改善例:/seo-permalink-guide
  • 失敗例:/column-123
    改善例:/ga4-session-user-difference(内容がわかる命名)

構造設計のベストプラクティス

  • なるべく浅い階層にする(/category/post まで、もしくは /post のみ)
  • カテゴリ名は将来の移動を想定し慎重に。迷うなら固定ページは直下に置く
  • タグや検索結果ページはインデックスさせない方針なら、パーマリンクも露出させない
  • ページネーションは ?page=2 のようなパラメータで一貫させ、正規化を意識
  • 多言語は /en/ や /ja/ のディレクトリでそろえ、各言語でスラッグをローカライズ

スラッグを変更するときの手順

  1. 変更前のURLをリスト化(サイト内リンク・外部リンクの有無も)
  2. 新スラッグを命名ルールに沿って決定
  3. 旧→新への301リダイレクトを設定
  4. 内部リンクを全て新URLへ更新
  5. サイトマップを再生成して送信
  6. 404監視とリダイレクトの漏れチェックを1〜2週間継続
  7. 301は長期維持(短期で消すとリンク資産を損なう)

注意
URL変更は順位・トラフィックに一時的な変動を起こす可能性がある。必要性が明確な場合に限定し、一括変更は特に慎重に。

CMS別の実務ヒント

  • WordPress
    固定ページも投稿も、公開前にスラッグを手動で整える。日付入り構造はニュース系以外では避ける。カテゴリーをURLに含める場合は将来の移動リスクを考慮。
  • Shopify
    ハンドルがスラッグに相当。商品名の自動生成に頼らず、短く意味の伝わる語に編集。
  • ノーコード/CMS全般
    日本語スラッグの自動エンコード仕様を確認。分析や共有の観点で英単語に置き換える運用を検討。

よくある疑問

  • ハイフンとアンダースコアはどちらが良いか
    ハイフンが一般的。単語区切りとして理解されやすい。
  • 末尾スラッシュは付けるべきか
    どちらでも良いが、サイト内で統一。サーバー設定と整合させ、片方に301で寄せる。
  • 日付や番号を入れても良いか
    アーカイブ性が重要な記事以外は避ける。将来の更新で古さが露呈する。
  • カタカナのローマ字化はどうするか
    誰が見ても意味が通じる簡潔な英単語に置き換えるのが無難(例:マーケティング→marketing)。

スラッグ作成の手順テンプレート

  1. ターゲット検索語を1つ決める
  2. 本文の主題を3語以内に要約する
  3. 余計な語を削り、ハイフンでつなぐ
  4. 小文字化し、記号を除去
  5. 類似記事と衝突しないか検索
  6. 公開前に読み声チェック(意味が一目で伝わるか)

公開前のチェックリスト

  • スラッグは短く要点だけか
  • 小文字・ハイフン区切りで統一されているか
  • 主要キーワードが自然に含まれているか
  • 将来変わる語(年・版・価格など)を入れていないか
  • サイトの他記事と重複していないか
  • 末尾スラッシュや階層ルールが全体と一致しているか
  • 内部リンクとサイトマップの更新が完了しているか

まとめ

スラッグは「記事の名刺」であり、短く、意味が明確で、一貫していることが最重要。読む人と検索エンジンの双方に内容が伝わり、共有しやすく、運用で困らない命名にする。変更は最小限にし、必要時は301・内部リンク・サイトマップの三点セットを徹底。これだけでSEOと運用の土台が確実に強くなる。

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執筆者プロフィール

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ボボコンサルティング株式会社にて、広告の運用や営業を担当しています。 商品やサービスによって最適な戦略は異なるため、クライアント様の商品やサービスをしっかり理解することを大切にしております。 このブログでは、弊社の「コスパ広告くん」を知っていただくきっかけとして、WEBマーケティングに関連する記事を更新しております。