SEO対策に適した画像の種類

SEO対策において、画像の選定や最適化は重要な要素ですが、使用する**画像のファイル形式(拡張子)**もSEOに大きく影響を与えます。画像の拡張子には様々な種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。この記事では、SEOに適した具体的な画像の拡張子について詳しく解説し、それぞれの特性と最適な使用方法について説明します。

1. 画像拡張子の役割とSEOへの影響

画像の拡張子は、画像のファイル形式を決定し、画質・ファイルサイズ・圧縮方法に影響を与えます。適切な拡張子を選ぶことで、ページの読み込み速度が改善され、結果としてSEOの向上に寄与します。逆に、不適切なファイル形式を使用すると、ページが重くなり、ユーザー体験が悪化し、検索エンジンでの評価が下がる可能性もあります。

2. SEO対策に適した画像の拡張子

2.1 JPEG(.jpg / .jpeg)

JPEGは、最も一般的に使用される画像フォーマットであり、特に写真や多色の画像に適しています。この形式は非可逆圧縮を使用しており、画像の品質をある程度損なうものの、ファイルサイズを大幅に削減することが可能です。

  • メリット:
    • ファイルサイズが小さく、ページの読み込み速度を向上させやすい。
    • 写真や複雑な色の画像に最適。
  • デメリット:
    • 圧縮すると品質が劣化し、繰り返し保存すると劣化が進む。
    • 透明性をサポートしない。
  • 使用シーン:
    • 写真、商品画像、ブログのサムネイルなど。

2.2 PNG(.png)

PNGは、透明性が必要な場合や、テキストを含む画像、ロゴなどに適した形式です。可逆圧縮を使用するため、圧縮しても画質が劣化せず、高品質な画像を保持できますが、JPEGに比べてファイルサイズが大きくなる傾向があります。

  • メリット:
    • 透明性をサポートするため、背景を透過させたロゴやアイコンに最適。
    • 圧縮しても画質が劣化しない(可逆圧縮)。
  • デメリット:
    • ファイルサイズが大きくなるため、ページの読み込み速度に悪影響を与える可能性がある。
  • 使用シーン:
    • ロゴ、アイコン、テキストを含む画像や透明性が必要な画像。

2.3 WebP(.webp)

WebPは、Googleが開発した次世代の画像フォーマットで、JPEGとPNGの両方の長所を持ち合わせています。高い圧縮率でありながら、高品質を維持できる点が特徴です。WebPは、可逆圧縮非可逆圧縮の両方に対応しており、JPEGやPNGよりもファイルサイズをさらに削減することができます。

  • メリット:
    • ファイルサイズをJPEGやPNGよりも30〜50%削減できる。
    • 可逆圧縮と非可逆圧縮の両方に対応し、透明性もサポートする。
    • Googleが推奨しているため、SEOに有利になる可能性が高い。
  • デメリット:
    • 古いブラウザではサポートされていない場合がある(ただし、ほとんどの現代的なブラウザは対応)。
  • 使用シーン:
    • 全体的なサイトの画像を軽量化したい場合。写真、グラフィック、アイコンなどの汎用画像に幅広く対応。

2.4 SVG(.svg)

SVGは、ベクター画像形式で、ロゴやアイコン、図形など、拡大縮小しても画質が劣化しない特性があります。テキストとして表現されるため、非常に軽量で、検索エンジンが内容をクロールできることも利点の一つです。

  • メリット:
    • ベクター形式で、どんなサイズでも劣化しない。
    • ファイルサイズが非常に小さい。
    • 画像内のテキストが検索エンジンに認識されるため、SEOに貢献する。
  • デメリット:
    • 写真や複雑な色の表現には向かない。
  • 使用シーン:
    • ロゴ、アイコン、図表、シンプルなイラスト。

2.5 GIF(.gif)

GIFは、アニメーションや簡単なグラフィックに適した画像形式です。256色しかサポートしないため、複雑な画像には向きませんが、アニメーションの表示には効果的です。

  • メリット:
    • 短いアニメーションを簡単に表示できる。
    • 小さなグラフィックやアイコンに適している。
  • デメリット:
    • 色数が制限されているため、写真や複雑な画像には不向き。
    • ファイルサイズが大きくなることがある。
  • 使用シーン:
    • シンプルなアニメーション、バナー、アイコン。

3. 拡張子選定のポイント

画像の拡張子を選ぶ際は、ページの読み込み速度、画質、透明性の必要性などを考慮する必要があります。以下のポイントを参考に、画像の用途に応じた最適な拡張子を選びましょう。

  • ページのパフォーマンスを重視する場合:WebPが最適。ただし、JPEGやPNGも圧縮して適切に使用すれば、SEOに問題ありません。
  • 透明性が必要な場合:PNGまたはWebPを使用。
  • アイコンやロゴには:拡大縮小に強いSVGが適しています。
  • アニメーションが必要な場合:GIFを使うが、必要最低限に留めること。

4. 画像最適化とSEO

画像の拡張子を選んだ後は、最適化も忘れてはいけません。最適化された画像は、SEOパフォーマンスの向上に繋がります。

  • 画像の圧縮:JPEGやPNG、WebPの画像は圧縮ツール(TinyPNG、ImageOptim、Squooshなど)を使用して軽量化。
  • 適切なALTテキストを追加:検索エンジンに画像の内容を伝えるため、画像の代替テキスト(alt属性)を活用。
  • レスポンシブ対応srcsetを使用して、デバイスに応じた画像を提供し、モバイルフレンドリーなサイトにする。

まとめ

SEO対策において、画像の拡張子はページパフォーマンスや検索エンジンでの評価に直接影響を与える重要な要素です。JPEG、PNG、WebP、SVG、GIFなどの拡張子を適切に使い分け、画像を最適化することで、ページの読み込み速度やユーザー体験を向上させ、SEO効果を最大化しましょう。

最適な拡張子と適切な最適化手法を用いることで、画像検索でも上位表示され、サイトへのアクセスを増やすことが可能です。

執筆者プロフィール

tsuru

ボボコンサルティング株式会社にて、広告の運用や営業を担当しています。 商品やサービスによって最適な戦略は異なるため、クライアント様の商品やサービスをしっかり理解することを大切にしております。 このブログでは、弊社の「コスパ広告くん」を知っていただくきっかけとして、WEBマーケティングに関連する記事を更新しております。