ターゲットとペルソナの違いとは?

マーケティングで頻出する「ターゲット」と「ペルソナ」という用語。どちらも顧客像を定める際に重要ですが、役割や活用方法に明確な違いがあります。以下では、この2つの概念を比較し、それぞれの特徴や活用方法について解説します。


ターゲットとは?

ターゲットは、商品やサービスを提供する対象となる顧客層全体を指します。広い範囲での「顧客像」を定義することで、マーケティング戦略や施策の方向性を決める基盤となります。

特徴

  • 幅広い層を指す:特定の顧客層を示しますが、詳細な個人像までは設定しません。
    例:「30代女性、都市部在住、働く母親層」
  • 定量データを基に設定:市場調査や統計データを活用して構築します。

活用場面

  • 広告配信のセグメント設定
  • 市場規模の予測や分析
  • マーケティング戦略の全体設計

ペルソナとは?

ペルソナは、ターゲットの中から抽出した架空の具体的な個人像です。細部にわたるプロフィールを設定することで、マーケティング施策をより顧客視点で考えるためのツールとなります。

特徴

  • 具体的で詳細:名前、年齢、職業、趣味、価値観、行動パターンなどを細かく設定します。
    例:「田中花子、32歳、東京都在住、ヨガ好きのIT企業勤務の女性」
  • 顧客の感情や価値観を反映:数字だけでなく、顧客が抱える課題やニーズを盛り込みます。
  • 架空の人物:実在する顧客をモデルにしますが、あくまで仮想の存在。

活用場面

  • 広告やコンテンツのクリエイティブ制作
  • 商品やサービスの開発
  • 顧客体験(CX)の設計

ターゲットとペルソナの違い

項目ターゲットペルソナ
定義幅広い顧客層全体顧客層を代表する具体的な個人像
具体性比較的広範囲非常に詳細で具体的
データの種類定量データ(統計情報、調査データ)定量データ+定性データ(感情、価値観など)
目的マーケティング戦略や市場分析顧客視点のマーケティング施策設計
活用場面広告配信、ターゲット市場の設定商品開発、コンテンツ制作、CX設計

例:ターゲットとペルソナの違いを具体化

商品例:カフェの月額サブスクリプションサービス

ターゲット

  • 年齢:25~40歳
  • 性別:男女
  • 居住地:都市部(東京、大阪)
  • 職業:オフィスワーカー
  • 趣味:カフェ巡り、SNS利用

ペルソナ

  • 名前:山田太郎
  • 年齢:28歳
  • 職業:広告代理店勤務、正社員
  • 居住地:東京都渋谷区
  • 趣味:カフェ巡り、映画鑑賞、ジョギング
  • 課題:仕事が忙しく、カフェで時間を節約したい。月額制で気軽に利用できるサービスに興味を持つ。
  • 行動:インスタグラムでカフェの口コミや写真を頻繁にチェック。

ターゲットとペルソナの連携

ターゲットとペルソナは、どちらか一方ではなく、連携して活用することでより効果的なマーケティングが可能です。

1. ターゲットを基にペルソナを設定

ターゲットで定義した顧客層の中から、ペルソナを抽出して具体化します。

  • ターゲット:「30代女性、都市部在住、健康志向の母親層」
  • ペルソナ:「田中花子、35歳、ヨガ好きの二児の母」

2. ターゲットで方向性を決定、ペルソナで施策を具体化

  • ターゲットで市場規模や施策の大枠を決める。
  • ペルソナで顧客視点のクリエイティブや商品開発を行う。

まとめ

ターゲットはマーケティング戦略の基盤を築き、ペルソナはその戦略を具体化するツールです。ターゲットの広範な定義から始め、ペルソナで具体的な施策を設計することで、より効果的なマーケティングが実現します。

マーケティング活動の成功には、ターゲットとペルソナを適切に使い分け、顧客の本質的なニーズを深掘りすることが欠かせません。

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執筆者プロフィール

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ボボコンサルティング株式会社にて、広告の運用や営業を担当しています。 商品やサービスによって最適な戦略は異なるため、クライアント様の商品やサービスをしっかり理解することを大切にしております。 このブログでは、弊社の「コスパ広告くん」を知っていただくきっかけとして、WEBマーケティングに関連する記事を更新しております。