データが合わない理由を徹底分析!コンバージョン数の乖離を解消する方法
広告運用やWeb解析をしていると、広告プラットフォーム(Google広告、Facebook広告など)やGoogleアナリティクス、CRMツール間でコンバージョン数が一致しない状況に遭遇することがあります。この「データの乖離」は、正確な効果測定を妨げ、意思決定に影響を及ぼしかねません。
この記事では、コンバージョン数の乖離が発生する理由と、その解消方法を徹底解説します。
コンバージョン数の乖離が起きる理由
1. 計測方法の違い
各ツールは異なるロジックでコンバージョンを計測しています。
例:Google広告 vs. Googleアナリティクス
- Google広告:クリックベースの計測
広告がクリックされた後、設定されたコンバージョン期間内に成果が発生すればカウント。 - Googleアナリティクス:セッションベースの計測
セッション中にコンバージョンが発生した場合にカウント。
結果として、同じ成果でもツールごとにカウントが異なる場合があります。
2. クッキーの期限切れ
コンバージョンの計測にはクッキーが使用されますが、クッキーの有効期間が短いと、計測が途中で途切れる可能性があります。
- 例: 広告クリックから14日後に購入 → クッキーの有効期限が7日間の場合、広告ツールではカウントされない。
3. 異なるアトリビューションモデル
アトリビューションモデルとは、コンバージョンの貢献度をどのタッチポイントに割り当てるかのルールです。
- Google広告: デフォルトで「ラストクリック」または選択したアトリビューションモデルを使用。
- Googleアナリティクス: デフォルトで「ラスト非直接クリック」モデルを使用。
例:
- ユーザーがSNS広告 → Google検索 → サイト訪問 → 購入した場合
- Google広告:SNS広告の貢献を計測。
- Googleアナリティクス:直接訪問の貢献を除外し、Google検索の貢献を計測。
4. タグやトラッキングコードの設定ミス
計測タグが正しく設定されていない場合、正確なデータを取得できません。
- タグが特定のページに設置されていない。
- 複数のタグが競合している。
5. ユーザー行動の複雑性
ユーザーが異なるデバイスを使用してサイトを訪問する場合、トラッキングが統一されないことがあります。
- 例: モバイルで広告をクリック → PCで購入 → クリックと購入が異なるデバイスで発生。
コンバージョン数の乖離を解消する方法
1. 計測タグを再確認する
計測の基盤となるタグやトラッキングコードを正確に設定することで、乖離を減らすことができます。
- Googleタグマネージャーを活用する
タグを一元管理し、正確に計測。 - デバッグツールで動作確認
GoogleタグアシスタントやFacebookピクセルヘルパーを使い、タグが正しく動作しているか確認。
2. アトリビューションモデルを比較・調整する
各ツールのアトリビューションモデルを揃えるか、データ解釈時にモデルの違いを考慮します。
- Google広告とGoogleアナリティクスのアトリビューションを揃える
Googleアナリティクスでは「アトリビューションレポート」を活用して異なるモデルを比較。
3. UTMパラメータを正確に設定する
UTMパラメータを使用して正確なトラフィックソースを特定します。
- 正しいUTMパラメータの例:rubyコピーする編集する
https://example.com/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=summer_sale
注意点:
- 不完全なUTMパラメータはデータを混乱させる原因となります。
- 各キャンペーンや広告ごとにユニークなパラメータを設定。
4. クッキーの有効期間を確認する
コンバージョンの計測期間を延長することで、データの乖離を抑えられます。
- Google広告の「コンバージョンアクション設定」で、計測期間を30日や90日に設定。
5. クロスデバイス計測を活用する
Googleアナリティクス4(GA4)やFacebook広告では、クロスデバイス計測が可能です。
- GA4の「ユーザー識別子」を利用して、デバイス間の行動を統合。
6. データポリシーやブラウザの制限を考慮する
近年、プライバシー規制(GDPR、CCPAなど)やブラウザのトラッキング制限(SafariのITP、FirefoxのETP)がデータの乖離を増やす要因となっています。
- 対策:
- ファーストパーティデータを活用。
- サーバーサイドトラッキングの導入を検討。
データの乖離を理解するためのチェックリスト
- タグ設定
- 全ての計測ポイントにタグが設置されているか確認。
- タグの動作テストを実施。
- アトリビューションモデル
- 各ツールのアトリビューションモデルを確認。
- モデルの違いを考慮して分析。
- クッキーの設定
- コンバージョン期間の設定が適切かを確認。
- トラッキング制限の影響を把握。
- プラットフォーム間の比較
- Google広告、Googleアナリティクス、CRMツールのデータを比較。
- 乖離が特定のプラットフォームに偏っていないか分析。
まとめ
コンバージョン数の乖離は、計測方法やデータの扱い方の違いによって発生します。乖離を完全に解消することは難しい場合もありますが、今回紹介した方法を実践することで、データの正確性を向上させ、広告運用やマーケティングの意思決定をより信頼性の高いものにできます。
ポイント
- 計測タグやトラッキング設定を徹底確認する。
- アトリビューションモデルの違いを理解する。
- クッキーの有効期間やブラウザ制限に対応する。
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