追いかけてくる広告、正直どう思ってる?300人に聞いたリターゲティング広告のホンネ
一度見た商品の広告が、別のサイトでもSNSでも表示され続ける——いわゆる「追いかけてくる広告」(リターゲティング広告/リマーケティング広告)。広告主にとっては定番の手法ですが、「しつこいと嫌われて、ブランドイメージを損なうのでは?」という不安もつきまといます。
そこで今回、全国の20〜60代男女300人に「追いかけてくる広告」への本音を聞きました。分かったのは、「不快」と明確に感じている人は約1割にとどまり、75.3%は追いかけてきた広告がきっかけで購入した経験があること。そして、「不快」と感じた人の購入経験率は0%という、感情と成果が直結する構造です。この記事では調査結果と、嫌われずに成果を出すリターゲティング設計を解説します。
目次
- 【調査】消費者300人に聞いた「追いかけてくる広告」への本音
- リタゲが「効く」理由と「嫌われる」理由|感情と行動のリアルな関係
- 嫌われないリターゲティング設計|表示回数・除外設定・データの透明性
- まとめ:追客と好感の両立はコスパ広告くんの運用設計で
【調査】消費者300人に聞いた「追いかけてくる広告」への本音
まずは調査の概要です。
| 調査対象 | 全国の20〜60代男女 300名 |
| 調査時期 | 2026年7月 |
| 調査方法 | 生成AIを活用したペルソナシミュレーション調査(実在の統計分布に基づく仮想対象者300名への質問形式) |
| 調査主体 | コスパ広告くん(ボボコンサルティング) |
「一度見た商品の広告が別のサイトやSNSでも表示され続ける経験を、どう感じますか?」という質問への回答がこちらです。

最多は「特に何とも思わない」(39.7%)、次いで「少し気になるが、許容範囲」(37.7%)。「監視されているようで不快」と明確に答えた人は9.7%で、「思い出せるので便利」(12.7%)がそれを上回りました。「追いかけてくる広告=嫌われている」というイメージほどには、拒否反応は強くないようです。
さらに、「追いかけてきた広告がきっかけで商品を買ったことはありますか?」と聞くと、リターゲティングの実力がはっきり出ました。

「1〜2回ある」(67.3%)と「何度もある」(8.0%)を合わせて、75.3%に購入経験あり。「購入はしていないが、サイトをもう一度見た」(9.7%)まで含めると、85.0%が追いかけてくる広告に何らかの行動で反応したことになります。「一度もない」は15.0%でした。嫌われがちなイメージとは裏腹に、リターゲティングは消費者の行動を確かに動かしています。
リタゲが「効く」理由と「嫌われる」理由|感情と行動のリアルな関係
ここで最も重要な発見が、感情と購入行動のクロス集計です。Q1の「感じ方」別に、追いかけてきた広告がきっかけの購入経験率を見ると——
- 「思い出せるので便利」と感じている人:購入経験率 94.7%
- 「少し気になるが、許容範囲」の人:購入経験率 90.3%
- 「特に何とも思わない」人:購入経験率 73.9%
- 「監視されているようで不快」な人:購入経験率 0%
「便利」「許容範囲」と感じているうちは9割前後が購入に至る一方、「不快」に転じた瞬間、購入経験率はゼロになります。つまりリターゲティングは「多少嫌われても数を当てれば効く」広告ではなく、不快にさせないことがそのまま成果の条件になっている広告なのです。
では、何が人を「不快」側に押しやるのか。具体的に嫌だと感じる場面を複数回答で聞きました。

1位は「検討をやめた商品の広告が出続ける」(55.7%)。2位は「自分の情報が使われている感じがして怖い」(36.7%)、3位に「家族と共用の画面に検討中の商品が出る」(15.3%)が入りました。注目すべきは、嫌われているのが「追いかけてくること」自体ではなく、「もう終わった検討を追い続けること」と「データ利用の不透明さ」だという点です。
データ利用への要望を聞いた結果も、この見方を裏付けます。

最多は「どんな情報が使われているか開示してほしい」(46.3%)、次いで「過去の履歴を削除できるようにしてほしい」(38.7%)、「オプトアウト(拒否)を簡単にしてほしい」(24.7%)。一方で「履歴を使ってほしくない」という全面拒否は20.7%にとどまり、「便利になるなら使ってもらって構わない」も20.3%います。消費者が求めているのは利用の禁止ではなく、「見える化」と「やめられる自由」です。
嫌われないリターゲティング設計|表示回数・除外設定・データの透明性
調査結果を運用に落とし込むと、チェックすべきは次の3点です。
①「終わった検討」を追わない除外設定
- 購入済みユーザーはリストから即時除外する(コンバージョン除外設定)。「買った商品の広告が追ってくる」は無駄な広告費でもある
- 配信期間(クッキー/リスト有効期間)を商材の検討期間に合わせる。日用品なら数日〜1週間、高額商材でも30日程度を目安に、「検討をやめた人」を追い続けない
- サイト再訪や広告クリックなどの反応がないユーザーは、期間を待たず配信を弱める
②表示回数(フリークエンシー)の上限設定
- 「許容範囲」と「不快」の境目は表示頻度に大きく左右される。1ユーザーあたりの表示回数に上限を設け、クリック率低下や単価上昇が見えたらクリエイティブを差し替える
- プライベート性の高い商材(医療・美容・金融など)は、家族共用画面への配慮として配信面・時間帯・頻度をより保守的に設計する
③データの透明性と「自分から教えてもらう」設計へ
- プライバシーポリシーでのデータ利用の明示や、広告の「なぜこの広告が表示されるのか」への対応は、46.3%が求める「開示」ニーズへの最低限の回答
- Cookie規制が進む中、アンケート・診断コンテンツ・会員登録などでユーザーが自分の意思で提供してくれる情報(ゼロパーティデータ)を起点にした追客へ移行していくと、「勝手に使われている感」を根本から減らせる
まとめ:追客と好感の両立はコスパ広告くんの運用設計で
今回の300人調査のポイントをまとめます。
- 「追いかけてくる広告」を明確に不快と感じる人は9.7%。約9割は中立〜好意的
- 75.3%が追いかけてきた広告きっかけの購入経験あり。再訪まで含めると85.0%が反応
- ただし「不快」と感じた人の購入経験率は0%。不快にさせない設計がそのまま成果の条件
- 不快の1位は「検討をやめた商品の広告が出続ける」(55.7%)。除外設定と配信期間の見直しが急所
- データ利用には「開示」(46.3%)と「やめられる自由」(38.7%)が求められている
リターゲティングは、正しく設計すれば費用対効果の高い「思い出してもらう仕組み」になり、雑に運用すれば1割の不快層を増やしてブランドを削る諸刃の剣です。分かれ目は、除外設定・表示頻度・配信期間という地味な運用設定にあります。
コスパ広告くん(ボボコンサルティング)では、今回のような調査データと運用実績をもとに、リターゲティングを含むWEB広告の設計・改善を定額でサポートしています。「リタゲの頻度設定が適切か見てほしい」「嫌われない追客に変えたい」という段階のご相談も歓迎です。
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本記事は2026年7月の調査データに基づいています。